RIS形式の書誌引用データをSIST02形式に変換するツールをつくった
tl; dr
表題の通りです。SIST02形式の書誌引用を必要としている人にとってはかなり便利だと思います。
ハァ~便利 pic.twitter.com/wiweWF54mH
— iintyo (@e_ntyo) 2020年3月20日
J-STAGE pic.twitter.com/wO6WzHnztt
— iintyo (@e_ntyo) 2020年3月20日
モチベ
ResearchGate(http://researchgate.net/)やJ-STAGE(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja)に掲載されている論文は書誌引用データがRISやBibTexなどのフォーマットで提供されています。が、私は諸事情によりSIST02形式のものを必要としており、これまでCitation Machine(https://www.citationmachine.net/sist02)や「『引用・参考文献の書き方』作成テンプレート (http://inyo.nichigai.co.jp/)」などを利用してきました。こういったCLIツール(https://github.com/himkt/sist02-cli)なんかも開発されているようです。
しかし、この手のツールは手動で書誌的事項を適切なフィールドに入力していく必要があり、私はしばしば入力内容を間違えてしまいます。Citation Machineには記事タイトルを入力するとWeb上からそれっぽい記事を見つけてきて書誌引用データを自動で生成してくれるという最強の機能がありますが、当該記事がヒットせず結局人手で入力することになってしまうことがしばしばあります。仕組みをよくわかっていないので何とも言えませんが、なぜかResearchGateやJ-STAGEに掲載されている論文でもそういうことが起こるのです。
なので、ResearchGateやJ-STAGEが提供しているRISの書誌引用をコピー/ダウンロードしてきて、あとはそれをSIST02に変換するツールをつくってそいつに投げればいいなという発想に至りました。
技術
FableというF# -> JSなAltJSを使っています。FFIでサードパーティのReactコンポーネントを使ったりとかも簡単にできてよかったです。かなりオススメです。 コードはここにあります。
よいところ
- 入力のRISに不足(例えば開始のページ番号SPや終了のページ番号EPがない場合がよくある)があったとしても、ライブプレビューを利用して追加・修正することができる
- 直接入力とファイルアップロードの両方に対応している
- 広告なし(普段Citation Machineを使っている人には嬉しいニュースですね)
ぜひ使ってくださいね。