謝罪
物騒なタイトルをつけてしまって申し訳ない。地元で火事があったとか、そういう話ではないので安心してほしい。燃焼、というのはあくまで喩えだ。
さて、以前のブログエントリに、「地元の友達と集まって遊ぶために、マンションの部屋を借りている」という話を書いた。
この部屋を借りて、もうすぐ3年半になるのだが、ぼちぼち部屋を解約しようと思っている。
俺が実家を出ようと考えているためだ。一年くらい前から、友達には伝えていた。
ただ、たらればの話になってしまうのだが、実家云々の話がなくても、俺は部屋を解約していたと思う。
なぜなら、もう燃やすものがなくなったな、と感じているからだ。
燃焼(比喩)
部屋を借りてから最初の一年間は、滅茶苦茶に楽しかった。今でもしばしば、友達とその話をする。
実際に、部屋で撮影した写真を共有するための Google Photo のアルバムを見返してみると、2000枚近くある写真のおよそ半数が、最初の一年間に撮影されたことがわかる。(最初の一年間は今より部屋に来る人が多かったから、その影響もあるかもしれないけれど)
俺たちは、会うたびにものすごい速さで「俺妹」の感想を話し合った。
俺妹の話がしたくて、平日の夜に何度も部屋に集まった。休日、登山へ行っても、ずっと俺妹の話をしていた。山頂近くで、高坂桐乃のキャラクターソング「妹プリ~ズ!」を流して爆笑した。

そして、みんなで俺妹の二次創作SSを書いて、同人誌を作ってコミケに参加した。
ここまでがちょうど、部屋を借りて10ヶ月くらいの出来事だ。
しかしその後、俺たちがコミケに参加することは一度もなかった。
特にその理由について考えたことはなかったのだけれど、今同じメンバーで同人誌を作ることは、もうできないとはっきり言える。
なぜなら、我々が同じ熱量で夢中になれるものは、今のところもうないからだ。
俺妹をきっかけにラブコメを好きになった後、我々は貪るように「名作」と名高いラブコメ作品を鑑賞した。
「弱キャラ友崎くん」を読んで、大宮の餃子の満州へ行った。

「負けヒロインが多すぎる!」を読んで、豊橋ののんほいパークへ行った。

けれど、「名作」はそんなにポンポン生まれるものではない。
我々が集まってコンテンツの話をする頻度に対して、コンテンツの供給が追いつかなくなっていった(贅沢な話だ)。
似たようなことが、音楽についても起こった。
我々はそこそこ音楽が好きで、バンドのライブに3人で行くことも何度かあった。
リーガルリリーのライブをはじめて観た時、駅までの道で「たかはしほのかさんのMCと演奏のギャップがさァ!!!」と唾を飛ばしあったことを、今でも覚えている。
しかし、よほどのファンでない限り、同じアーティストのライブに、1年間のうちに何度も行くことはないだろう。
俺たち3人が共通して好きなアーティストは限られていて、アーティストが心血を注いで楽曲を世に放つには時間がかかる。対して、俺たちは週末を持て余していた。
持て余す時間を埋めるように、いろいろなことをした。友達に車を出してもらって、山や川や海へ行った。旅行もキャンプもしたし、最近では運動の機運が高まって、ゴルフの打ちっぱなしやバッティングセンターにも行った。
それでも週末の予定に困るくらいに、俺たちはよく集まっている。
だからやっぱり、燃やし尽くしてしまったのだと思う。3人が同人誌を作りたいと思うほどの薪は、現状見つかっていないのだ。
換気が必要
薪を燃やすと、部屋の酸素が減る。頭が痛くなるから、換気をする必要があるだろう。
具体的には、俺は他の友達を呼べるように、部屋を綺麗にしようとした。
普段あまり話さない友達と話すことで、部屋に新しい風が吹いて、酸素が供給されるかな、と思ったのだ。
実際に、アルバムの過去の写真を見返すと、部屋の床が見えないくらい汚かったのが、突然綺麗になっていくタイミングがある。
そこが自分にとってのターニングポイントだったのだと思う。
けれど、結果として、部屋の風通しは良くならなかった。
誰かが部屋に来てくれても、部屋の近くに住んでいる現メンバーが来る頻度が圧倒的に高いのは変わらないので、普段の部屋の雰囲気が変わることはなかった。
何より部屋と同質的な人しか部屋に来たがらなかったので(そりゃそうだ)、いずれにせよ部屋の空気が変わることはなかったと思う。
衝突
ところで、ここ1、2年で、我々はたまに衝突するようになった。
本当に、たまにだ。基本的にはみんな仲良しだし、今も週に2、3回は部屋に集まって楽しく遊んでいる。
けれど、言い方がどうしても許せないことを言われたり、我慢できないことをされたりして、強く当たってしまうことがある。
宝石箱みたいに周りに楽しい物事が溢れていたあの頃は、全くそんなことは起きなかった。
おそらく、我々は薪を燃やし尽くして冷静になり、お互いの言葉や行動がよく見えるようになってきたのだと思う。
薪がなくたって俺たちズッ友だよ!と言えたら美しいけれど、残念ながら俺たちはそこまで人間ができていないように思う。
チカレタ…
そして、正直ちょっと疲れた。
というより、薪を燃やしていた時に出ていたアドレナリンが切れたのだと思う。
最近は、平日の夜に一度家に帰ってから、部屋に行くことがすごく面倒に感じてしまう。
本当は、そんなことを思いたくはない。部屋に行かなければ、自分には話し相手がいないし、行けば楽しい気持ちになることはわかっている。
それでも、平日は行きたくないなと思うことが増えた。
疲れていて、かつ、薪の少ない状態で友達に会うことを拒んでいる自分に気づいた。
薪をくべる
去年の冬に、みんなでキャンプに行った。
長野の山の中にあるキャンプ場で、朝方はとても寒く、地面には霜が降りていた。
火を起こすために、木の枝や葉を近くから集めてきたのだが、霜が降りているせいか、うまく火がつかなかった。
仕方がないから、友達と2人でキャンプ場の中を歩き回って、霜が降りていない、乾燥したものをかき集めてきて、なんとか火を起こすことができた。

どこかから燃やすものをかき集めて、火を起こし、火が消えたら解散する。そういう集まり方にシフトしていく必要があるように思う。
あるいは、火が消えても寒い中で一緒にいられるように、強くならないといけない。
あまり面白くない話で申し訳ないけれど、書いておきたいと思った。最後まで読んでくれてありがとう。























